• 塚本宜永

2018年春節対策と在日華人の3派閥


引き続き在日華人の話題ですが、来たる長期休暇を絡めてお話ししましょう。広くアジアで設定されている祝日といえば、「春節(旧正月)」です。最近は認知度も上がってきており、春節対策としてプロモーションのご相談をいただくことも多くなりました。2018年の春節は、2月16日(金)から2月23日(木)です。

さて、インバウンド担当者にとって春節は「中華圏からの訪日客が増加する時期」ですが、本来的に在日華人の方々にとっては「本国に帰り家族と過ごす時期」です。しかしながら中国を中心に、

恐归族[kong gui zu]

春節時に家族や縁者と合う際に、おびただしいお土産を持参しなくてはならず、その経済的圧迫感から、春節を憂鬱に感じる華人

が登場。結果、主に在日中国人の方々は大きく3ついずれかの行動をとることになりました。

帰国派:

 これまでと同様、お土産をたくさん購入し帰国。日本に関する最新の情報を持ってい 

 る情報源としても信頼される存在。「恐归族」予備軍といういじわるな見方も。

呼び寄せ派:

 賢い「恐归族」。故郷から家族や縁者を日本に招待する。お土産の購入費に比べて

 航空券がローコストであり、また家族も海外旅行ができ喜んでもらえる。一石二鳥。

日本で過ごす派:

 日本の勤務先が春節は休みではないこともあり、家族や縁者も呼ばず、帰国もしな

 い。日本国内の知り合いなどと過ごし、春節のお祝いは行う。さみしくなんかない。

さて、インバウンドプロモーションを行う際にターゲットとして適しているのは、上記3派閥のうち、いずれの方々でしょう。

答えは?「3派閥すべて」です。理由は、

帰国派:

 彼/彼女らが帰国して語る話の信頼性は抜群。訪日旅行や日本におけるショッピング 

 の情報などの起点として、本国の家族や縁者、友人などに対して強い影響力を持つ。

呼び寄せ派:

 呼び寄せた家族は立派な訪日観光客。この呼び寄せられた家族も、海外旅行から帰国

 する際に身近な方へたくさんのお土産を購入する必要があるため、購買動機は十分。 

 呼び寄せた家族への訪日情報の提供者は、招いた張本人である「呼び寄せ派」。

日本で過ごす派:

 日本で過ごしているものの、春節は慣れ親しんだ中華圏のお正月。お祝いはしたい。

 そのため普段より贅沢な食事をとるといった傾向があり、飲食店に商機あり。

 ※ちなみに先日セミナーでご一緒した香港メディアに所属する有名ジャーナリストM

 氏は、「春節は帰れないけど、食事代は使うね、10万使うね」と言っていました。

です。中華圏へのインバウンドプロモーションに、在日華人の方々への情報訴求が重要なことが、よりご理解いただけましたでしょうか。

さらに申し上げますと、特に「呼び寄せ派」の方々への情報訴求は、

ファーストアクション:

 日本の習慣で過ごす在日華人が、いわゆる12月末から1月頭にかけての(日本の)年末年 

 始に、観光やショッピング、飲食などの活動を行う

セカンドアクション:

 「呼び寄せ派」が自国から家族や友人を日本に招待、訪日した縁者が日本国内の経済

 活動が落ち着いた1月末から2月に、在日華人の情報を起点に、日本で観光(いわゆる

 観光や、ショッピング、飲食など)を行う

という、2段階の経済活動を呼び込む効果も持っています。

さて、中華圏現地における春節対策のプロモーション時期はいつ行うべきか、といいますと、中国はビザ取得が必要なので、ターゲット時期の2~3か月前。その他のエリアは1か月前が適していると思います。

一方、在日華人から情報訴求をスタートさせるならば、上記呼び寄せ派のファースト/セカンドアクションを促すことができるタイミング、そうまさに今の時期、11月~12月、ですね。

中華圏からたくさんのお客様が訪日し、日本で楽しい時間を過ごしていただけるよう、また受け入れる私たちも良い結果となるよう、2018年の春節対策もしっかりと行うことをお勧めします!

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